きらきら光る

「そういえば優子が結婚するんだって!」
「宮田と?」
「そう!」
なんと大学を卒業して高倉と宮田は同じ会社に入社したらしく、そこから付き合って1年もしないうちに結婚を決めたらしい。

「結婚式、来月だって~」
「急だなずいぶん」
「あのね、、、」
そう言って陽咲はたち止まり俺の肩に手をのせ耳元に近づく。
「ん?」
俺が屈むと陽咲がささやく。
「できたらいしよ。赤ちゃん」
「まじ!?へ~やるなぁ。宮田。」
「ね~楽しみだね。」
「おー」
「同級生だね」
「なにが?」
俺は立ち止まって陽咲を見た。
陽咲はきらきら光る笑顔を向ける。
「は?え?まじっ?なになに?できた?」
「教えない~」
そう言って歩き出す陽咲を慌てて追いかける。
「できた?できたのか?本当に?」
「よかったね、蓮。ぎりぎり30歳までにパパだね。」
「まじ?…うっしゃ~!!」
思わずガッツポーズして大きな声を出す俺に陽咲が笑う。