きらきら光る

朝陽が眩しくて目を開けると目の前にはシーツにくるまったままカーテンを開けて朝陽をあびる陽咲の姿があった。

薬指の指輪を見ながら涙をながしている。そしてその手のなかには紺碧色の絵の具。



「また泣いてる。」
俺は陽咲を後ろから抱き締める。

どうして陽咲が泣いているのかわかる。

幸せだけじゃない。

彼女は恐れている。
まだ恐れているんだ。

俺は紺碧色の絵の具をもつ陽咲の手を包み込んだ。