きらきら光る

「ごめんなさいね。大事になって恥ずかしいわ。」
そう言うのは叔母さん。

「食べたときに危ないかとは思ったんだけど。ついね。蓮くんもごめんなさいね。」
「よかったですよ、大したことなくて。」
叔母さんが倒れた原因は傷んだ生牡蠣をたべたからだった。すぐに意識も戻り退院した叔母さんは先生が運転する車で家に帰って来た。

叔母さんをベッドに寝かせて私は先生と出掛けた。



先生は海が見える高台に車を停めた。
「北海道ってすごいな。どこまでもまっすぐな道路とかどこも映画になりそうなきれいな景色ばっかりで。なんか癒されるよ。」
先生の言葉に私が頷くと先生は私の右手を握った。