「ちょっと先生、助けて!」
藤田は今日も顔色が悪い。今にも倒れそうな顔をしている。当然だ。あんな夜中にバイトして、寝てないんだろう。

「つけられてたの。駅から。どうしようかと思っちゃった。」
俺は藤田を残して校門の外に不審なやつがいないかを確かめに向かった。

走り去る男が目にはいる。
あいつか。

追いかけてももう追い付けない。
あきらめて藤田のもとに戻ると真っ青な顔をしながらもこっちを見て微笑んでいた。

あーあいつが気になるのはどこか茜に似てるからだ。。。

そう気づいた瞬間藤田は電池の切れた人形のように倒れた。