きらきら光る

診察が終わると白衣からスーツ姿に着替えた先生が私を待っていた。

先生は私を車の助手席に乗せる。

「寝てていいぞ。」
そう言って私に自分のジャケットをかける。

ひとつひとつ…この優しさに触れていいのか不安になる。


「なぁ陽咲。」
先生に呼ばれて視線を向けると先生はまっすぐ前をみて運転しながら話始めた。
「リハビリ、うけなかったんだって?」
叔母さんに連れられてリハビリを受けようとしたときもあった。でも自分の体が癒えると優子がひどくなるような気がして辞めた。

そのままになっている。