きらきら光る

「ここにいたんだ」
「おー」
宮田と俺は病院のベンチに座っていた。

保健室に毎日のように来ながらなにも言わずに出ていっていた時のように宮田はなにか言いたいことがあるらしい。


「藤田のことか?」
言い出せない宮田のかわりに話を切り出すと宮田は俺をじーっとみた。

「いいんですか?」
「なにが?」
「陽咲をもう忘れたんですか?」
「……。」
「あいつ…」
その言葉の続きが気になって宮田を見る。

この2年。
藤田とは連絡を取っていない。
彼女は元気でいるのかどうかずっとずっと気になっていた。
その言葉の続きを…