きらきら光る

今の高倉の状態を見たら…藤田はどうなるかわからない。でも彼女の思いを叶えようと思った。できることならなんでもしてやりたい。


俺は車イスをかりて藤田を高倉の病室へ連れていった。



座っているのもつらそうな藤田は前屈みになりながら自分の包帯が巻かれた手を見つめていた。


「高倉は事故に遭ったときに頭を強く打ったんだ。脳挫傷っていっていまは脳がまだ腫れてる状態で意識がない。他には足を怪我して大量に出血した。脳への血液と酸素が回らない時間があったから後遺症の程度がわかっていないんだ。」
はじめて藤田に高倉の状態を伝えた。