きらきら光る

「怪我ないか?」
藤田の体を見ると点滴が抜けて少し出血している。衰弱していた体は立つこともできない状態だった。

藤田の体を抱き上げてベッドに戻そうとすると藤田は俺を見つめながら涙を流した。

「どうした?なんだ?」
それでも藤田はなにも話さない。

なにかを訴えるように涙を流しながら俺を見る。

「陽咲。高倉のところに行きたいのか?」

俺の言葉に藤田は小さく頷いた。