きらきら光る

宮田の持ってきたタオルで傷口を圧迫して陽咲の腕を心臓よりもあげる。

「救急車呼べ」
「おう」
俺は無我夢中だった。呼吸がしやすいように気道を確保して腕の出血が止まるように圧迫をしながら首の傷を確認する。

首の傷は深くはない。急所も外れてる。

脈をはかり呼吸状態も確かめる。

ほほや唇にチアノーゼが見られるのが気になる。

低酸素状態だ。

「宮田、近くの破片片付けて家の鍵と陽咲の保険証探して。あと陽咲の携帯くれ。」
俺は藤田の携帯から叔母の番号を探して電話した。

今の藤田の保護者は叔母さんだ。いろいろと手続き上叔母さんの同意が必要になるかもしれない。