あいている玄関から靴も脱がずに俺は家の中に駆け込む。 「陽咲っ!!」 部屋のなかでは割れたガラスの破片を首にあてる陽咲がいた。 「いやだ…いやぁーっ!」 俺は必死で藤田に向かって手を伸ばした。 「やめろっ!陽咲っ!」