きらきら光る

啓吾は私の思いでのなかだけじゃなくて蒼介の中でも生き続けてる。

「蒼介。」
「ん?」
「ありがとう。」

私の言葉に蒼介は屋上からお日様に向かって大きく両手を伸ばして「あ~!!」と叫んだ。
「なにっ!?」
「すっきりしたぁー。やっと言えた。」
ときらきらした顔で微笑む蒼介がいままでで1番眩しく見えた。

「あっでも陽咲を諦めた訳じゃないからな。」
「……。」
「俺は陽咲が好きだ。この気持ちは変えられないよ。簡単には。」
「うん。」
私はお日様に向かって目を閉じた。

今日の陽射しはあったかい。

もう一度心のなかで蒼介にありがとうと言った。