きらきら光る

「なんだ?めずらしいな。お前から俺を誘うの。」
「おー。」
「なんかあった?」
「んー。」
居酒屋に呼び出したのは拓也。俺の思いを一番わかってくれる。

「お前なぁ、俺だってエスパーじゃないんだから。」

そう言いながらもたぶんなんとなく俺のもやもやをわかってる。


「いよいよか?お前、抜け出せんじゃねぇの?過去から。確かにきらきらしてたけどさ。お前も俺も生きてる限り進まないとな。前に。」
少し前の俺ならどうして進まなきゃならない?と言っていたはずだ。

でもいまは違う。

同じように過去から抜け出せない藤田を見てそれじゃだめなんだってわかりはじめた。

俺は認めたくないだけだ。

かっこわり~