きらきら光る

「なんだ?」
「なんでもない。」
結局今日も言わないのか…。そう思っていると宮田は保健室の入り口で立ち止まった。

「あいつ、明らかにおかしいんです。」
「ん?」
「陽咲です。バイトも辞めて…。なにかがおかしいんです。」
「まぁ、身内を亡くしたばっかりだからなぁ…。」
「そうですけど。なんか…壊れちゃいそうなんっす。消えそうって言うか…。」
「…そっか。」
宮田はそれだけ言うと保健室を出た。

俺はなんとなくいつもは行かない夕方に屋上に向かった。