所詮、恋愛なんてそういうものだ。 飽きたら終わりなんだって。 「恋愛の話は休み時間にして。 授業始めるわよ」 「ちぇ、黒崎先生も谷原先生といい感じなんですよね? 早く付き合ったらいいのに」 「そういうことを言わないの」 バレないように。 胸が痛むのがバレないように、私は必死でいつもの自分を演じた。 そうだよ智也は高校生なんだから彼女がいて当然。 だから私には、関係ないんだって。