幼なじみの名前は中谷 智也(なかたに ともや)、今は高校三年生。
最後に会った時、向こうはまだ中二で幼かった。
もちろんその時から整った顔をしていたけれど、まだどこか幼かった彼。
けれど四年ぶりに再会した彼はさらに成長していて、高校生には見えない綺麗な顔立ちに、体つきも男らしくなっていたのだ。
思わず驚いてしまった。
本当にあんな大人っぽい高校生がいるのだと。
それにまさか私と同じ高校に行っていたのにも驚いた。
「……はぁ」
これからどうしようかと思った。
大学で寮生活になって以来、彼とは最初の頃しか会っていなかったし、実家にも数回ほどしか帰っていなかった。
こっちに戻ってきて実家暮らしになり、智也の家にも挨拶に行こうと思っていたから再会はしていたのだけれど。
とりあえず、次に彼に会ったらどんな反応をすればいいのかわからなくなっていた。