お願い、好きって言わないで。




「結婚はまだしないんですか?」


けれど不意打ちでそう言われ、思わず咳き込んでしまった。


「え……ちょっと待ってください先生。
もしかして……」

「はい、この話はこれで終わり!
戸締りするから早く帰るようにね」

「それはずるいです!教えてください、プロポーズされたんですか!?」


質問攻めをしてくる彼女に、私は帰るようにと促す。



「結婚した時はちゃんと学校に指輪はめて来てくださいね!」


渋々だったけれど、彼女は最後にそう言い残して帰っていった。