「いっつも綾ちゃん、俺のこと子供扱いしてさ。

その上綾ちゃんは大人なんだって、俺とは違うんだった感じで接されたのが相当嫌だった」


初めて聞いた、私たちが高校生と中学生の時だった頃の心情を。


「俺は好きなのに綾ちゃんは余裕で恋愛対象外だっただろ?

まあ久しぶりに再会して、綾ちゃんに無理矢理キスしたけど…あの時の反応見て正直いけるなって、思ったんだよな」


ニヤッと意地悪そうに笑う智也を見て、その時のことを思い出し顔が熱くなる。


その日からの大胆な攻め方に、さすがの私もやられてしまったんだ。


「いつのまにか成長して大人になって、智也も男になったんだなって。私もその時初めて意識しちゃった」


今だから言える本音。
それを聞いた智也はまた微笑んだ。