お願い、好きって言わないで。




「寒い!夜だから余計寒い…!」


外に出るなり、ひたすら寒いと文句を言う私。
それぐらい外は冷え込んでいて寒い。


「なんか綾ちゃん、子供みてぇ」
「なっ…!」


ははっと笑う智也に子供扱いされ、私はわざと怒ったふりをする。


「そうやって大人をバカにする人は嫌いです!」


もちろん冗談のつもりで言ったのだけれど。
すぐに嘘を見抜いて、仕返してくる。


「嘘でも嫌いって言われるのは嫌だな」
「先生をバカにする教え子なんて嫌いになってやる」

「嫌いになれたらいいけどな?」
「な、何よ…」


じっと智也を睨むように見つめてやると、また笑い出す智也。


「綾ちゃん本当何?可愛すぎてやばいんだって」


正直、私なんかより智也の方がやばい。
とりあえずその笑顔。

智也の笑顔の破壊力がどれだけすごいっていうの、自分でわかってほしい。