お願い、好きって言わないで。




しばらく経ち、インターフォンが鳴った。


「あら、智也くんだわ。
綾出てあげて」

「わかった!」


私は立ち上がり、玄関へと向かう。


そしてドアを開けると、智也が立っていた。


先に智也が何か言おうとしたけれど。
その前に私は彼に抱きついていた。


「智也…!おめでとう!」
「は…?綾ちゃん、何して…」


いきなりのことで智也は焦っていた。


「実は受験生なのに色々迷惑かけて、すごく心配だったの。だけど合格してて本当に良かった…」


ぎゅうっと力を込めて抱きつく私に対し、彼は小さくため息をついた後、抱きしめ返してくれた。


「今の場所、わかってる?
なんでこんな可愛いことするんだよ…」

「だって嬉しいから」


私は最大限、喜びを行動に移したつも。
少しして、智也が先に私から離れる。


「これ以上はもう無理だから中入るぞ」


これ以上は、もう無理?