お願い、好きって言わないで。




「もしかして綾ちゃん、緊張してるのか?」


その言葉にギクリとする。
智也にも伝わるぐらい、そわそわしているらしい。


「そ、そんなことないよ、。
智也ならいけるよね、信じてる!じゃあまた後で!」


半分自分に言い聞かせるように話し、智也の先を行こうとしたけれど。

グイッと腕を引かれ、彼に抱きしめられる。


「え…っと、智也……?」
「何?」


何?って、この状況でどうしてそんなことが言えるのだ。


「やっぱ綾ちゃん、落ち着く」


抵抗しようとしたけれど、低くそう囁いた智也に少なからず胸が高鳴って動けなくなる。


「……よし、じゃあ行ってくる」


そして最後にその笑顔。
さっきとのギャップが本当に心臓に悪い。


なんて思いながら、今度こそ二人が別れて私はスーパーへと向かった。