さらに涼太は平気で私に触れようとしてくる。
けれど私は体が動かず、ぎゅっと目を瞑ることしかできなかった。
「あんた、急に何?」
その時、智也が私の涼太の間に入ってくれた。
「は?お前こそ誰だよ…ってもしかして、綾の彼氏?
うわー、すっげぇイケメンだなぁ。
で、どうなの?お前も綾騙してる感じ?」
軽い感じで智也に話しかける。
ああ、やっぱり涼太は涼太のままだった。
胸が締め付けられ、息が苦しくなる。
彼は何も変わっていない。
智也はそんな人じゃない。
涼太なんかとは違うというのに。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…