お願い、好きって言わないで。




「あんた、ここで何言って…」

「今日、久しぶりにどうかって連絡きた。
綾ちゃんが無理ならそいつと遊ぼうかなって思って」


ずるい。
そんなこと言って、私の心を弱らせる。

酷いやり方。


「……行けばいいじゃない。
楽しんでこれば?」


思い通りになってやらない。
強気の姿勢を試みたけれど、すぐ不安になった。

本当に離れてしまうんじゃないかって。



「……嘘」

だからすぐ、先程の言葉を訂正する。


「行かないで」


じっと智也を見上げる。
行ってほしくない。