お願い、好きって言わないで。






次の日。


今はまだ、一時間目が始まる前。
私は職員室にいた。


───どうしようかと。


これは神のいたずらか、早速一時間目の授業は智也のクラスで。

昨日のことを思い出すと、どうしても顔が熱くなってしまった。


自分にあんな甘い声が出せたのだと、あれが自分の声なのかと疑うほど、昨日の私はとても恥ずかしかった。

しかも智也、なんなのあれ。
絶対高校生じゃない。


リードしてくれて、動きも全て慣れていて。
まるで私が子供のようだった。

ただ智也に身を預けることしかできなかった。


今思い出しただけでも、昨日の彼はかっこよさが増していた。

大人の色気。



「綾さん?どうしましたか?」
「は、はいっ!?」


つい声が裏返ってしまい、雅さんに笑われる。
動揺がバレバレだ。