お願い、好きって言わないで。







智也はずっと黙ったまま、最後まで聞いてくれた。
話が終わり、静かになる部屋。


その沈黙に耐えきれなくなって、私は智也に笑いかける。


「ほら、私ってこんなにもバカな女なの。
多分智也が思ってる私と全然違う」


引かれたかもしれない。
幻滅されたかもしれない。

少し怖くなって無理して笑っていると、智也は何も言わず私を抱き寄せた。


「とも、や?」


「綾ちゃんはやっぱり俺の思ってる通りの人だ。
何事にも真っ直ぐで一途で、とにかくひたむきなところ。

その性格が逆手に取られただけで、綾ちゃんはバカじゃねぇよ」


予想外の智也の言葉は私の心に響いた。