けれど頬に走る痛みよりもずっと、胸の痛みの方が大きかった。
『俺が、俺がどれだけお前に時間使ったと思ってんだよ!ふざけんなよ!?』
絶対に俺がフられるなんてありえない、というような表情で。
怒りが含まれていて。
そこに愛はなかったんだと気づくと、もうどうしようもなく苦しかった。
『もう、離してよ……』
ぼやける視界の中、涼太を押すけれどピクリともしない。
次の瞬間。
涼太は私への怒りをぶつけるかのように私を抱こうとし、服を脱がしてきた。
必死で抵抗し、泣き叫ぶけれどその度に叩かれ、結局最後まで抱かれてしまった。
それは一回目と比べ物にならないくらい痛み。
心も体もボロボロになった。
それからどう帰ったかはわからなかったけれど、気づけば家に帰っていた。
一人暮らしのその家は静まり返っていて、その日の出来事を思い出すには十分な場所だった。



