少し開いたドアから見ると、涼太と若槻くんを含む数人の男子たちがその教室にいた。
さっきの、涼太の笑い声?
涼太って、あんな笑い方したっけ?
それに、ドアの隙間から見える涼太の顔は、いつもと少し違う気がした。
『そういえば涼太、最近どうなの?
趣味の方は』
一人の男がニタニタ笑いながら涼太に話しかける。
『趣味?』
『あんじゃん、お前お得意の処女殺しっていう悪趣味』
処女、殺し……?
その言葉に心臓が嫌な音を立てる。
『ああ、綾のこと?
てかなんだよそのネーミングセンス』
そう言って冷たく笑う涼太は私の知ってる涼太じゃない。
そもそも処女殺し、という言葉に否定もしない。
その上さらっと私の名前が出てきた。



