何も知らない私に、涼太は手慣れたように…けれど、優しく扱ってくれた。
『絶対にもっと、綾を幸せにする』
真剣な瞳の涼太にそう言われ、私は心も満たされていた。
そのため、私は全く後悔はなかった。
むしろ幸せの方が大きかったんだ。
痛くなかったといえば嘘になる。
けれど心から愛せる人だったから大丈夫だったのに。
一生この幸せが続けばいいと思った。
これこらも涼太が私の隣で、ずっと笑っていてくれるものだと───
『ギャハハッ!!!』
『やべー!腹いてぇよ!!』
そんなある日、私が受ける講義の隣の教室で聞き慣れた笑い声が聞こえてきた。
正確に言うと、聞き慣れた声。



