お願い、好きって言わないで。






『俺、辻井涼太って言うんだ。
同じ学部同士、よろしくな!』

あいつ───

涼太とは同じ学部で、学部内の集まり会に出会ったのが始まり。

最初はよく笑い、誰とでも仲良くなれるフレンドリーな人だと思った。

その性格には誰もが好意を持っていたと思う。
涼太と仲良くなるのは早かった。

一緒の講義の時は隣同士で座ったり、一緒に帰ったり遊んだり。

あまり恋愛をしたことのなかった私だったけれど、涼太を好きになるのにそう時間はかからなかった。


ただ、男女共に好かれる性格の涼太には彼女がいると思い込み、中々素直になれない自分がいた。

仲良くなった女友達もいたから、私自身充実した生活を送っていたけれど。

なにかと気にかけてくれる涼太のことが頭から離れず、彼を想う気持ちは増していった。


それでも私なんか…と言い訳をして、この気持ちに蓋をしようとしていた矢先。


『綾……俺さ。
綾のこと好きなんだ』

その時は夢かと思った。

大学ニ年の冬頃に告白され、付き合うことになった私たち。