「うるせぇ。
あそこの大学が一番将来のためにもなるんだよ」
「とか言ってあんたも先生になって、綾ちゃんと同じところで働けたらいいなとか思ってんじゃないの?」
「そんなの無理に決まってるだろ。
どんだけ学校あると思ってんだよ」
素直に驚いた。
まさか智也も先生になりたかっただなんて。
まあもともと優しいし、好かれるタイプの人だから合ってるとは思うけれど。
「そこの大学なら智也、気を抜かない限り大丈夫だね」
智也の現在の学力で、十分通用するはずだ。
「油断してたら落ちるけどな」
「それは気をつけないとね」
普段通りの智也の姿が、私に安心感を与えた。
やっぱり智也がいると、安心する。
そう思いながら私はご飯を食べ、それが終わると仕事があると言って部屋に向かった。
誰も、私のことは気に留めていなかった。
そのためバレてなかったのだと思う。



