次の日。
今日は一・二時間目はホームルームで、三・四時間目が授業だった。


早速三時間目から、私担当の国語の授業が入っている。
しかも運悪く智也のクラスだ。


どうしようかと考える暇もなく、三時間目になってしまう。
まずは無難に自分の自己紹介をすることにした私。


「今年からこのクラスの副担になりました、黒崎 綾です。
国語が苦手な子や嫌いな子に国語の楽しさを伝えられるように頑張ります。一年間、よろしくね」


そう私が言ったところで拍手が起こる。


「綺麗だね……」
「めっちゃ美人の先生じゃん」


口々に生徒が私を褒めていたけれど、きっと年上だからという理由で見方が変わるのだろうと思い、スルーを決めた。

すると今度は、男子生徒から質問が。


「先生はここが母校なんですよね?
賢かったんですか?」


その質問に私は少し自慢げに答える。