「好きなだけ食べてね。
なんならおかわりもあるから」
どれだけ食べられるのかわからず、たくさん作りすぎたのだ。
最初は味が心配だったけれど、智也は本当に美味しそうにたくさん食べてくれた。
子供らしい一面も見ることができ、私としても嬉しかった。
どうやら、大人っぽいだけが智也ではないらしい。
「じゃあ洗い物してくる」
「待って」
ご飯を食べ終え、洗い物をしようと思って立ち上がるけれど、智也に制されてしまう。
「それは俺がやるよ。作ってくれたの綾ちゃんだし」
ここで紳士らしさを見せてくる智也。
将来、良い旦那さんになりそう…なんて考えたり。



