お願い、好きって言わないで。




一番会ってはならない人と会ってしまった。
しかもぶつかってしまうという、最悪な事態。


「す、すいません……」


とりあえずバレないようにさっきよりも俯き、顔を見られないようにする。

さらにはなるべく小さい声で謝った。


「本当に大丈夫か?
怪我したんじゃねぇの?」


幸い、バレてはいない。

そもそも高校生だと思われている私にも、こんな風に優しくされたらそりゃモテるわあんた。

この顔だし。
だからきっと、他の女とも遊び放題だったのだ。


思い出しただけでもイライラしてしまう私は相当重症。
そろそろ面倒くさがられるかもしれない。