お願い、好きって言わないで。




「綾ちゃん、なんか今日変だな」


私の顎に手を添えたかと思うと、無理矢理智也の方へと向かせられた。

また意識してしまうほどの近い距離に戻る。


「変じゃないから!
ほら、受験のために勉強やるよ」


話をかけえるけれど、智也は私から視線をそらさない。


「なあ、今日は幼なじみの関係なんだよな?
じゃあ何してもいい?」


低く甘い声で、私を誘う。


「やっぱり俺は綾ちゃんしか好きになれねぇんだよ」


ここにきて、どうしてこんなにも胸が高鳴るの?


けれど同時に、彼の気持ちに応えたいというわがままな自分もいた。


「ねぇ、智也」


今は、幼なじみの関係?

今日の私、頭がうまく働かない。
そのため、余計なことを口走ってしまう。