俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」

クリスタルが帰ってきてくれるなら、クリスタルが好きなチーズケーキを作ってやろう。そう思った。

「デザートにスフレを作りましたのよ!」

フローレンスがそう言ってスフレを皿に盛り付ける。みんな目を輝かせて、スフレを口に入れた。

俺とレムも食べ、「うまい」と同時に言う。アレックスが「ハモった!」と笑った。

みんな楽しげに食事をしているが、ロビンだけ表情が固いことに俺は気付いた。まあ理由はもうわかっているのだが……。

食事が終わり、後片付けを済ませた後、俺とレムはは部屋でくつろぐみんなにクリスタルのことを話した。

「クリスタル救出の話なんだが…」

すると、さっきまでのんびりしていたアレックスたちの表情が真面目なものに変わる。姿勢を正し、俺とレムを見つめた。

「進展があったの?」とアレックス。

「クリスタルくんはどうなるの?」とイワン。

「居場所がわかったんですか?」と小町。

「そういえばまだ聞いていませんでしたわね」とフローレンス。

「早く教えてほしいネ!」とリー。