俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」




夜、俺の家には対策本部のメンバーたちとレム、そして……ロビンがいた。

リーはジュリエットとメルと遊び、フローレンスはロビンと一緒にキッチンでご飯を作ってくれている。レムはアレックスと小町と話し、俺はイワンになぜか運勢を占ってもらっていた。

「う〜ん…リーバスくんって難しいなぁ〜」

イワンはそう言いながら、俺には全く意味のわからない王様の絵や逆さ吊りにされている男の絵のカードを並べていく。

「俺にはさっぱり意味がわからんのだが…」

俺がそう言うと、イワンは「あっ!やっと占えたよ!」と笑顔を見せる。しかし、手元にあるカードを見て一瞬で表情を曇らせた。

「リーバスくん、なんかよくないことが近々起こるみたい。だから気をつけてね」

クリスタルのことが頭に浮かび、俺は「縁起でもないじゃあないか」とため息をつく。

「まあ、気をつけてってことだよ!そんなに大きなことは起こらないかもしれないし…」