俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」

「大丈夫だ。リーたちが来てくれたおかげで、だいぶ落ち着いたぞ」

俺は突然体調のことを訊かれて戸惑ったものの、リーなら訊くだろうと思い答える。

「それならいいんだヨ。リーバスが元気がないなんて、みんな心配するネ!」

リーはそう笑ったが、その笑顔は一瞬で崩れた。珍しく真面目な顔を見せる。

「どうしたんだ?」

「リーバス、これは私の勝手な想像なんだけど聞いてほしいネ…」

そしてリーは、驚くことを告げた。



夜の八時過ぎ。俺はクリスタルの部屋へと向かう。

地下の部屋に行くと、クリスタルはまだ俺に怯えた目を向ける。その反応にもそろそろ飽きてきた。

「風呂だ。来い」

俺はクリスタルの足枷を外す。そして、クリスタルの腕を掴んで部屋の外へ出た。

風呂に入れるのは、別にこいつのためじゃない。俺が不潔なのが嫌なだけだ。

風呂場は城というだけあってとても広い。俺はクリスタルの手錠を外してやる。手錠したままだと服が脱げないからな。