俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」

クリスタルは、世界平和対策本部で俺を変わらず助けてくれている。そして、ボランティア活動もしている。最近では、自分の過去を書いた小説を出版し、コメディを中心に小説を書いている。

辻馬車に乗り、船着場へと向かう。馬車の中はとても賑やかで、みんな笑顔だ。

船着場に着くと、大きな船が止まっていた。船で旅をする人たちが大勢集まっている。

「クリスタルさん!リーバスさん!お久しぶりです!」

着物を着た小町が手を振る。アレックスも「旅行だ〜!」と二人の子どもと一緒にはしゃいでいる。

十一歳の樹(いつき)は、剣道が得意な男の子だ。グリシャとよく勝負している。

八歳の結愛(ゆあ)は、とても優しい女の子だ。おしとやかでとても礼儀正しい。

小町とアレックスは、二人で仲良く旅館で働いている。元気なアレックスときれいな小町のおかげで旅館は大繁盛だそうだ。

「もうすぐ出発だネ!楽しみだヨ」

「はぐれないようにするのヨ」

リーとシンファが、三人の息子に声をかける。

リーは医者として活躍し、シンファも助産師として働いている。俺たちも世話になった。