俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」

もうすぐ、俺とクリスタルは祭壇の前で愛を誓う。新郎の俺は、先に祭壇の前に立ってクリスタルが入ってくるのを待っていた。

俺とクリスタルの結婚式には、予想以上に大勢の人が祝福にやって来てくれている。

アレックスや出産を終えたばかりの小町、レムやロビンに、フローレンスとイワン、そしてリー。他にもリリーやハリー様、レオナルド様にエリザベス様も来てくれている。

フィリップ王子は、俺たちの結婚に発狂し、呆然としているらしい。

ガチャリ、と扉が開く。クリスタルがゆっくりと祭壇に向かって歩いて来た。その表情はとても幸せそうで、美しい。

二人きりの結婚式の時のように、愛を誓う。今度はみんなの前で永遠を誓ったのだ。そして、俺はクリスタルのベールを上げる。

「……愛している」

そう言って、俺はクリスタルに誓いのキスをした。

決して、きれいなだけの恋ではなかった。恋人になるまでにたくさんの困難を共に乗り越え、そしてクリスタルの秘密を知った。叶うはずがないと思った夜もある。

それでも、俺の愛する人はクリスタルだけだ。今、ここで永遠を誓う。