俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」

扉を開けると、美しい女神がそこにはいた。リボンで飾られた白いドレスを着たクリスタルは、一段ときれいで愛らしい。

「今ね、お母さんにベールを下ろしてもらうところだったの」

クリスタルはそう言って笑う。俺は「お邪魔でしたか?」とアリーチェさんーーーお義母さんに訊ねた。

「いいえ、何も問題ないわ。むしろグッドタイミングよ!」

お義母さんはそう言って微笑む。安心した俺の隣に、小町とフローレンスが立った。

「こら!クリスタルに何か言ってあげることがありますわよ!」

「クリスタルさん、いつもと違いませんか?」

アレックスたちの視線が俺に突き刺さる。クリスタルも、俺をじっと見つめた。恥ずかしくて、俺は顔を背ける。

「……世界で一番……きれいだ」

「あ、ありがと……」

俺とクリスタルは真っ赤な顔を見せ合う。「ヒュ〜ヒュ〜」とレムたちがはしゃいだ。

「もうすぐだから、遅れないようにね」

クリスタルにドレスと同じ真っ白なベールを下ろし、お義母さんが微笑む。俺とクリスタルは「はい」と同時に頷いた。