俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」

やがて馬車が止まり、私たちは馬車を降りる。着いた場所に私は驚きを隠せなかった。

「えっ?ここって……」

驚く私に、リーバスは優しい笑みを浮かべる。

「見ての通り、教会だ」

れんが造りの美しい教会が、目の前にある。どうしてリーバスはこんなところに私を連れてきたんだろう。

二人で手をつないだままゆっくりと中へ入る。

「わあッ…!」

美しいステンドグラスが太陽に照らされ、煌めいている。誰もいない教会の中は、神秘的で神様がすぐそばで見守っているような温かさがある。

祭壇の前まで二人で進む。リーバスの手から、リーバスの激しい脈を感じた。

祭壇の前に立つと、まるで結婚式みたいと思った。神父様の前で、永遠を誓う。厳かで美しい儀式ーーー。

「……クリスタル」

リーバスが私を呼ぶ。その声はいつもとどこか違っていて、私は緊張した。

「何?」

私はリーバスを見つめる。リーバスは私の目をしっかり見ながら口を開いた。