俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」

その反応がおもしろくて、私はちょっとからかってみることにした。

「リーバス!リーバス!」

私はニコニコ笑いながらリーバスを呼ぶ。

「何だ?」

リーバスは緊張した表情のまま、私の方を向く。その頰を私は包んで優しくキスをした。

リーバスは驚いたように私を離そうとするけど、私もしっかりとリーバスに密着する。何度も唇を重ねていくと、だんだんとリーバスの体から力が抜けていくのがわかった。

「リラックスできる?」

唇を離して私が意地悪に笑うと、「できるか!」とさっきより真っ赤な顔になったリーバスが言った。嬉しくてクスクスと笑う。

「……全く、お前は!」

そう言ってリーバスはそっぽを向く。でも、耳まで真っ赤!かわいい!

私は「ごめんね?」と笑いながら言って、外の景色を見る。馬車から見る流れていく景色を見るのも久しぶり。

街が、いつも以上に煌めいているように見えた。

それから私たちの間に会話はなかったけど、リーバスは私の手をずっと握ったまま離さない。今日で、どれくらい幸せを感じたんだろう?