俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」

やっと、分かり合えますね。



リーバスは、私が待ち合わせより遅れても何も言わずに「おはよう」と微笑んでいた。まるで、ロビンさんが来るのを知ってたみたい。

「行こう」

リーバスがそっと大きな手を差し出す。私はその手を恐る恐る握った。久しぶりの感触に泣きたくなる。

「……幸せ、です」

そう小さく呟くと、リーバスはぎゅっと強く私の手を握る。

ジャックに捕らえられていた日々なんて、一瞬で忘れてしまいそうなほどだった。

「リーバス、どこに行くの?」

私が訊ねると、リーバスは「ひ、秘密だ!!」と言いながら辻馬車へと乗り込む。私もリーバスとしっかり手をつないだまま馬車に乗り、リーバスの隣に座る。

すぐそばに愛しい人がいるってとてもすてきだな、と思いながらリーバスの横顔を見つめる。リーバスの顔はなぜかとても緊張していて、赤く染まっている。きっと、私も同じ。

リーバスの手をぎゅっと強く握り返す。それだけで、リーバスの頰がさらに赤く染まった。