俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」

ロビンさんは、少しずつ話してくれた。

リーバスを無理やり襲ったこと、私にリーバスを取られたくなかったこと、ジャックに「二人を傷つけろ」と言われたこと、リーバスに怒られたこと、全てを話してくれた。

もしも、私が今回の事件に巻き込まれてしなかったら、ロビンさんのことを怒鳴りつけていたかもしれない。でも今は、自分でも驚くほど心が穏やかで落ち着いている。

「色々、失礼なことをしてごめんなさい。私はもうリーバスのことは諦める。……幸せになれよ」

ロビンさんは、椅子から立ち上がると私に頭を下げる。

心の壁が、音を立てて崩れていく。私はゆっくりと息を吐き、微笑んだ。

「ロビンさん…。ありがとう」

ロビンさんはゆっくりと顔を上げる。私は言った。

「私を、助けてくれてありがとう。ロビンさんたちが助けてくれて、本当に嬉しかった」

ずっと言いたかった。助けてくれたお礼を…。

「……あんたが言わなくていいから!」

ロビンさんはうつむいて言う。その声は、少し震えていた。