俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」

そっと祈る私の耳に、ノックする音が入る。誰かが来たみたい。

「ど、どうぞ!」

お医者さんかなと思いながら私は返事をする。ドアがゆっくりと開いた。

「えっ…」

病室に入って来たのは、お医者さんでもリーたちでもなかった。リリーやお母さんでもない。

「……失礼します」

シンプルなデザインの服を着たロビンさんが、敬礼をして入って来た。あの時のことを思い出して、私は少し緊張する。

「えっと……どうかされましたか?」

ロビンさんに椅子をすすめ、私は微笑む。来てくれたことは驚いてるけど、嬉しくないわけじゃない。

「あんたに、言わなきゃいけないことがあって…」

ロビンさんは、少しうつむきながら言う。その表情はとてもきれい。

「奇遇ですね。……私もあるんです」

そう、言わなきゃいけないことがあるのはリーバスだけじゃない。レムさんには、昨日話したんだけどね。

「……リーバスのことなんだけど」

ロビンさんの言葉に、緊張が増す。でもきちんと聞かないといけない。

「……リーバスのことですか?」