俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」

ロビンはゆっくりとジャックに近づく。そして、ジャックを殴りつけた。

「クリスタルを傷つけたのは私の判断!!」

いきなり殴られよろけたジャックの腹に、ロビンは強い蹴りを入れる。

「リーバスに優しくしたのも私の判断!!」

その場に座り込むジャックの頰を、何度もロビンは叩く。

「私はあんたに一度も操られてなんかない!!リーバスに恋をしたのも、クリスタルに嫉妬したのも、全部全部最初からこの私ロビン・ターナーだ!!」

止めることなくロビンはジャックを攻撃する。レムが「おいおい、もうやめろよ…」と後ろからロビンの手を掴んでやめさせた。

荒い呼吸を繰り返すロビンは、血だらけになったジャックを見つめ、泣き始める。レムはそれを心配げに見つめた後、手錠を取り出した。

「ジャック・グラス!脱獄、詐欺、脅迫、誘拐、監禁、その他の罪で逮捕する!!」

ジャックの手に、重い手錠がかけられる。

そう、終わったのだ……。クリスタルが銃で撃たれたという悪夢を残して、事件は……終わった……。