朝の日差しが、章介の目に突き刺さる。

いつもと変わらぬ朝、でも違う・・・
今日から高校一年生だ、

顔は結構いけてるほうだ。運動神経は微妙だけど、今まで勉強にすべてを費やした。
そのかいあって今回、都内で1位を争う正北学校に合格した。

「章介~!起きてるの~」

章介は母の言葉に迷惑そうにして起き上がって支度をして居間に行った。

食卓には、妹の美佐がご飯をもう食べ終わっていた。
ピカピカの制服を着て、出発しようとしていた。

「もういくの?」

章介が聞いた

「うん、健太が外で待ってるから♪」

「健太って!?」

章介が驚きを隠せずに聞いたが、美佐はもう行ってしまった。

「彼氏よ、」

母がそっけなく答えた

「彼氏なんかいるのかよ」

章介がつぶやいた

「早く行かないと遅刻しちゃうわよ」

章介が時計を見た、時刻は7時30分、

「ご飯は、いらないよ」

母に聞かれる前に即座に答えて出発した。



学校には、電車で行く。

相変わらず混んでる。どうにか椅子の前の手すりにをつかんだ。

ひと段落着いたのもつかの間、隣の人が足を踏んだ。よくあることだが、

「すみません」

と、言われた

隣を見ると、同じ高校の制服を着た女子がいた。

制服はかなりきれい、今年入学してきたにちがいない。

彼女の顔を見たら、心が暑くなった。

かなりのタイプだ。メチャメチャかわいい。

「だ、大丈夫」

そう答えて終わった。

昔からこの性格を恨んでいた、タイプの女子とは会話が進まないしそっけない態度をとってしまう。

彼女は、顔を下のほうに向けている。

いつの間にか、降りる駅についていた。章介は性格どおりに

何事もなかったように、学校に向かった。



これが、初めて君に会ったときでしたね、僕はこのときのあなたの異変に気づきませんでした。女子とのかかわりが少なかったから・・・