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「これでいいでしょ？」


授業中のため販売機に生徒の姿はなく、すぐにジュースを購入することができた。


それを見せると、画面上の恭介は満足そうにほほ笑んだ。


よかった、どうにか命令を聞く事ができた。


安堵すると同時に、耳に痛みが戻ってきた。


ジュースを持ったまま女子トイレへ向かうと、耳から流れた血が固まってきたところだった。


幸い、傷はそんなにひどくなさそうだ。


恐らく同じ場所に何度もピアッサーを刺されたのが原因で、これほどの出血になったのだろう。


あたしは血まみれの手を洗い、ハンカチを濡らして顔についた血をぬぐった。


血は止まっているけれど一応保健室へ行った方がいいかもしれない。


消毒をしてもらっておかないと、後から大変な事になる可能性がある。


あたしはやっとの思い出トイレから出て、保健室へと向かったのだった。