それから時岡君と美和ちゃんはすれ違う度に挨拶したり、お話したりしていた。見るのが辛かった。今まで時岡君を見かけたりすれ違ったりすることに幸せを感じていたのに。 時岡君の瞳が、美和ちゃんをとらえた瞬間の笑顔や声が辛く苦しかった。