先輩、食べてもいいですか?




「いつも思います、先輩って力弱そうだなって」

目を細めて私を見つめる彼。
完全に酔っている。

甘い表情が、さらに彼を幼くさせた。


「あ、馬鹿にしたな。握力結構あるんだからね」

「絶対ないですね」
「佐藤くんは男だからでしょう」


女にしては力はある方……と言いたいところだが。
きっと佐藤くんの言う通り、私にそこまで力などないだろう。

ただ見栄を張っただけ。


「まあ体力の方が自信あるかな!」

力はないけれど、体力には少し自信があった。


「へぇ、それは楽しみですね」
「え?」

「体力に自信があった方がいいじゃないですか」
「うん、そうだけど…」


さっき言った佐藤くんの言葉に少し違和感を感じたけれど、酔っているせいかと思い、それ以上何も言わなかった。