それが例え、偽りだとしても





哲が立ち去った公園のベンチにゆっくりと座る。


……終わったなぁ。
七年越しの片思いも、この歪な関係も。


それなのに、スッキリした気分だ。
多分、それは

『澪、ありがとう』

あの笑顔があったからだ。
私が大好きだった、あの笑顔……。



「お疲れさん」



冷たい缶のジュースが、目元に当てられる。……冷たくて、気持ちいい。



「よく頑張ったな」



いつもより優しい和樹さんの声が、耳孔を擽る。



「うん、私。頑張ったよ」